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厳冬期の天狗岳へテント泊で登山してきました

今年も年末年始の休みを利用して雪山登山に行ってきました。

行ってきたのは八ヶ岳にある天狗岳。テント泊で色々大変ではありましたが、天候に恵まれて最高の山行となりました。





冬季の天狗岳について

冬季の天狗岳は登山者が多く、近くに山小屋もあるで、雪山初心者でも十分楽しめる山になっています。頑張れば日帰りも可能ですが、黒百合ヒュッテに泊まって1泊2日の日程で行くがオススメです。余裕をもって行動できますし、夜は綺麗な星空、朝は綺麗な朝焼けをみることができます。

アイゼンは必須です。それに加えてピッケルかトレッキングポールのどちらかはあったほうがいいでしょう。また、天狗岳の稜線上は風が強い日が多いので、手袋、バラクラバ、スノーゴーグルもしっかりと用意したほうがいいかと思います。

今回のルート




天狗岳に登るには渋の湯、もしくは唐沢鉱泉から登るのが一般的です。今回私は渋の湯から登ることにしました。

渋の湯から黒百合ヒュッテへの道は比較的平坦な道で、北八ヶ岳らしいシラビソの林の中をのんびりと歩けるようになっています。1日目は黒百合ヒュッテで泊まり、2日目に天狗岳に登頂し、その後下山するコースです。

渋ノ湯では温泉に入ることもできるので、下山後はそこでさっぱりと汗を流すのもオススメです。

渋の湯までのアクセス

車の場合は諏訪南ICから40分ほどで、渋の湯の駐車場には20台ほど停められます。(有料で1日1000円)

バスの場合はJR茅野駅から年末年始(12月29日~1月4日)だけ運行されています。詳しくはアルピコ交通のサイトで確認してください。
http://www.city.chino.lg.jp/www/contents/1474592971933/index.html

JR茅野駅からタクシーを利用する場合は約7500円で時間は40分程かかります。

渋ノ湯(渋御殿湯)




朝の7時ごろに車で渋ノ湯に到着。この時は雪が少なかたので、渋ノ湯への道はスタッドレスタイヤじゃなくても大丈夫そうでした。

渋ノ湯(駐車場)




渋ノ湯についたらさっそく駐車場に車を停めます。ただ、駐車場にはロープが張ってあって勝手には停められないようになっていますので、渋御殿湯に行ってお金を先に払います。お金を払うと渋御殿湯の女将さんが車を誘導してくれますので、それで車を駐車します。

料金は1日1000円でした。あと、渋御殿湯の受付が朝の6時からということなので、朝早すぎると車を停められないかもしれないので注意です。




車を駐車したら軽く朝ごはんを食べたりして登山の準備を整えます。駐車場の横には綺麗な公衆トイレもありました。




そしてこれが今回のザック。ブラックダイヤモンドの60Lに以下のものを詰め込んでいます。

主な持ち物

テント、フロアマット、アルミシート、スコップ、冬用シュラフ、ダウンジャケット、ダウンパンツ、バラクラバ、スノーゴーグル、サングラス、スノーグローブ、インナー手袋、替えの手袋、貼るカイロ、ネックウォーマー、クッカー、バーナー、水1L、食料2日分、行動食、ヘッドライト、エマージェンシーキット、一眼レフ、アイゼン、ピッケル、トレッキングポール、ワカン

奥蓼科補導所




さっそく登山口から登ろうとしたら奥蓼科補導所のおじさんたちに登山届の確認などをされました。そして、今は例年に比べて積雪がかなり少ないのでワカンは必要ないとの有難いアドバイスを頂き、ワカンは車に置いてくることに。

ワカンを車に置いてきたことで重かったザックが少し軽くなりました。




久しぶりのテント泊で重いザックに戸惑いつつ、登山開始です。登山道の雪はしっかり踏み固められて普通に歩けそうだったので、ノーアイゼンで歩きました。ただ、チェーンスパイクか軽アイゼンぐらいは付けたほうが安全だったかもしれません。




朝の陽ざしが木々の中から差し込み、木々の葉っぱからこぼれ落ちた粉雪がキラキラと輝いていました。さっそく、雪山登山の良さを満喫です。




空を見上げると八ヶ岳ブルーに輝く青空が。

この日は風も少なく、ほんとに穏やかな天気でした。




天気が良くてつい空の写真を撮ってしまう。

白く染まった木々と青空のコントラストが本当に最高です。




だんだん標高が上がってくると積雪量が増えてこんな真っ白な景色になります。まさに雪山というような景観でテンションがあがります。

黒百合ヒュッテ




登山口から約2時間半。コースタイム通りの時間で黒百合ヒュッテに到着です。重いテント泊装備を背負いながら雪山を登ってくるのはなかなか苦労しました。

黒百合ヒュッテの前にある温度計を見てみるとマイナス7度を指していましたが、体が火照っていて全然寒さを感じませんでした。




黒百合ヒュッテのテント場はこんな感じ。以前、夏の時期に来たことがあるのですが、その時とは全く雰囲気が違くて驚きました。

そして、時間がまだ午前の11時ということもあり、まだ撤収作業をしている方もいるようでした。




そして、自分はそそくさと黒百合ヒュッテ前の木の下にテントを設営です。使っているテントはテラノバのスーパーライトボイジャー。基本的には3シーズン用ですが、冬でも問題なく利用可能です。

テントを設営すると暑くなってしまい、黒百合ヒュッテでビールを購入して一杯入れました。雪山で飲むビールは最高でしたね。




昼過ぎにはやることも無くなって暇になってしまったので、周辺を散策することに。

まずは黒百合ヒュッテ正面の登山道を数分ほど登ったところにある高台に行き、そこから天狗岳の全体像を写真に収めました。ほんとここからの景色は絶景です。




岩に雪が張り付き、その雪が風で削られて独特な景観を見せていました。




続いては黒百合ヒュッテから中山峠方面を少し散策してみました。その時の途中の道が上の写真なのですが、すべてが雪で真っ白になっていて、本当に幻想的でした。

また、雪のせいで辺りがシーンと静まりかえっており、より幻想的な雰囲気を醸し出していました。




そして、上を見上げた景色がこちら。

この異世界感がほんとにたまらないです。別の惑星にでも舞い降りたかような気分です。




こちらは中山峠付近で撮った写真。雪山はどこから撮っても無駄に美しい。




そして夜の8時頃にテントから這い出して星空の写真を撮ってみました。

この時は空が透き通っているかのように、たくさんの星をみることができました。




ただ、写真に撮るのはなかなか難しいですね。RAWで撮った写真をLightroomで現像して、なんとか星空っぽく見せていますが、ノイズが酷いです。星空撮影はもう少し勉強が必要ですね。




そしてテントの中はというと全てのものが凍り付くような状態でした。外気温はマイナス10度ぐらいで、テントは夕飯の準備なのでバーナーを使ったりするとマイナス5度ぐらいにまであがりますが、基本的にはずっと氷点下でしたね。

黒百合ヒュッテは冬季は水場がなくなるので、小屋でお金を出して水を買うか、雪を溶かして作るかになるのですが、自分はせっせと雪を溶かして水を作っていました。

あと、使っているバーナーには低温に強いと言われているSOTOのパワーガスを使ったのですが、流石に氷点下の環境下だと火力が弱くなったりすることがありました。その場合には手袋をした手でガスカートリッジを温めてやると火力が上がって安定します。

そして、夜寝るときの話ですが、深夜になるとテントの中でもマイナス15度近くになりました。限界使用温度がマイナス30度のシュラフを使い、ダウンジャケットとダウンパンツを着こみ、貼るホッカイロを体に張ってなんとか寝れました。特に足先が冷えやすいので、足に貼るホッカイロを用意していくのがオススメです。

中山峠




朝の7時ぐらいには身支度を整えて、天狗岳へと向かったのですが、その途中にある中山峠が朝日でオレンジ色に輝いていて綺麗でした。




中山峠から少し天狗岳方面に進んだところで、また絶景に出会えました。

天狗岳(東天狗岳山頂)




急な登りもありましたが、なんだかんだで東天狗岳の山頂に到着。

やはり山頂や稜線上はものすごい風が吹いていました。飛ばされそうなほどではないのですが、風が顔にあたると痛いぐらいになりますので、バラクラバやゴーグルで顔を守らないとヤバいレベルでした。




東天狗岳山頂から南八ヶ岳方面を撮った写真です。硫黄岳、赤岳、阿弥陀岳などがよく見えました。




東天狗岳を制覇したら早速西天狗へも向かいます。正直、西天狗まで行くかは直前まで悩んでいたのですが、天気も最高ですし、体調も良かったので行くことに決めました。




正面に迫る西天狗岳。奥には北アルプスや中央アルプスの山々も見えています。




西天狗への稜線歩き。歩きやすいし、景色はいいし、晴れてるしでもう最高すぎました。




天狗岳(西天狗岳山頂)




西天狗岳の山頂です。東天狗岳から20分もかからずに来ることができました。

西天狗岳の山頂は意外にも風が少なくて快適でした。




西天狗岳の山頂でのんびり記念撮影や景色を楽しんだあとで下山を開始です。




帰りは来た道を戻るだけだと面白くないので、天狗の奥庭を通るルートを選びました。そのルートを歩いているときに、ダイアモンド富士ならぬ、ダイヤモンド天狗を見ることができました。




黒百合ヒュッテまで戻ってきました。

まさに快晴。



黒百合ヒュッテ戻ってきてからは、少し休憩したりお昼ごはんを食べたりダラダラしていました。日差しがあるおかげでそんなに寒くなかったので、テントの外で雪景色を楽しみながらまったりです。

その後、凍りついて抜けにくくなったペグに苦労しながら、なんとかテントの撤収を完了させ、下山を再開です。


黒百合ヒュッテ




黒百合ヒュッテの入り口にはしめ飾りがついていました。この日はまだ31日だったんですけどね。フライングですね。




帰りは明るいシラビソの森をのんびり進みます。




標高が下がるにつれて木に積もる雪がだんだんと少なくなり、なんとなく寂しさを感じます。


渋ノ湯(渋御殿湯)




下山後は渋御殿湯で日帰り入浴させてもらいました。別に広い風呂でもないし、だいぶレトロな感じのお風呂でしたが、お湯は最高でした。

日帰り利用:大人1000円・小学生800円・幼児500円
部屋休憩:大人2000円
ご利用時間:午前10時から午後3時まで






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